【兵庫県神戸市】灘の実力蔵!仙介/琥泉を造る、泉酒造さんへ行ってきました!

泉酒造

銘柄「仙介/琥泉」を造る泉酒造さんに蔵見学をさせて頂きました(^^)/ 泉酒造さんは、灘の大手の蔵と比べ規模は大きくないものの、しっかりとおいしい酒を造る実力蔵として、特に関西で有名な酒蔵です(^^♪

1750年から酒を造り続けていましたが、1995年の阪神大震災で、多大な被害を受けることに。2007年に再開するまでの12年間、現在の場所での酒造りができませんでした。再開前に残念ながら亡くなってしまった先代蔵元のお名前「仙介(せんすけ)」を銘柄名にし、2007年に灘の地での酒造りを再開しました。

若松屋酒店は、関西で仲良くさせて頂いている酒屋さん達にご紹介を頂き、2021年から取り扱いをさせて頂いています(^^♪ コロナ禍で蔵に訪問することができておらず、今回お伺いをすることができました!

灘の酒蔵は東西に5地域に分かれた灘五郷と呼ばれる地域にあります。泉酒造さんはその中で西から2番目、御影郷(みかげごう)に位置し、近隣には白鶴、菊正宗、剣菱など、大きな蔵もあります。この日は朝一の電車で御影駅まで向かい、いつも良くして頂いている永井さんに車で迎えに来て頂きました(^^)/


蔵に到着後、早速蔵をご案内頂きました! 神棚の下で靴を履き替え、白衣を着て蔵の中に入ります。夏場で酒造りはしていないのですが、酒造りの工程順に、教えて頂いたことをご紹介をさせてください(^^)/

泉酒造

最初にお会いしたかった、次期蔵元の泉藍さん、和氣杜氏にご挨拶をさせて頂きましたm(__)m その後、永井さんに蔵の中をご紹介頂きました!写真は永井さんと酒米を乾燥蒸気で蒸しあげる甑(こしき)(^^)/

泉酒造

蒸しあがった米は放冷機へ。マイナスの風も送ることができ、一桁台の温度まで下げることもできるそうです。今は造りは三期醸造[9月中旬~6月中旬]。蔵は全て室内で、温度管理が行われ、ある程度同じ状況で酒造りができるように環境が整えられています(^^♪

泉酒造

蒸米を麹室に引き込みます!2007年に新しく作った麹室ではあるものの、それに加え、掃除が行き届いていて、どこもかしこも綺麗でした(^^♪ 杜氏の和氣さんの方針だそうです。

泉酒造

麹は箱で造ります!一人でも作業ができるように、一般的な箱よりは、やや小さめの箱なのだそうです。

泉酒造

麹室で育った麹を室から出し、枯らします。

泉酒造

酒母室もピカピカと綺麗です(^^♪ 酵母は自社培養で主に3種類。純米系、香りも出る純吟系、夏酒用の3種類。

泉酒造

仕込み室は冷蔵庫内で、ピカピカに掃除されたタンクが8本。大吟醸~本醸造まですべての酒を仕込みます。大吟醸で700kg、本醸造でも800kgの小仕込みで、仕込みは多くても週1本、最大で月に5本を仕込みます。醪期間は20日~28日くらいで、あまり櫂を入れず、なるべく潰さない(溶かしすぎない)ように気を付けているそうです(*’▽’)

泉酒造

酒を搾る装置(ヤブタ)も冷蔵庫内に配置され、フレッシュさを残し、ガス感を残す搾りもできるようになっています!そのおかげで、琥泉や仙介の生原酒はガス感を残した造りができます(^^)/

泉酒造

酒造りの季節ではありませんが、蔵の中では製品化など、蔵の方が手際よく作業をされていました(^^♪

泉酒造

火入れを行うパストライザーは昨年導入。よりフレッシュさを残した火入れが可能になりました!

泉酒造

地下7,8mから汲み上げる中硬水の井戸水。主に吟醸系の酒造りに使われています。かつては他に2つの井戸水があったそうですが震災で枯れてしまったそうです( ;∀;) この他に、山廃、本醸造は西宮沿岸部で採水される宮水、さらに、住吉川の上流で採水される水、の3種類の水を使い分け酒を造っているそうです(^^)/

泉酒造

完成した酒は瓶に詰めて、マイナス3度の貯蔵庫へ(*^▽^*)

泉酒造

見学を終え応接室へ移動。昔は泉政宗という銘柄名だったそうです(*’▽’)

泉酒造

夏のお酒を中心に試飲をさせて頂きました!どのお酒もレベルが高いな~と改めて感じました(^^♪

泉酒造

今回感じたことはまずは掃除が行き届き、蔵がとても綺麗でした!そして道具もしっかりと整理整頓され、規律を感じました。その綺麗な環境が、山田錦をはじめとした、「兵庫県の濃い米の旨さ」を「綺麗な酒に表現」する酒造りに通じているのだろうと感じました!(^^)!

永井さんのお力を借りつつ、関東でも仙介、琥泉の魅力を発信していきたいと思います(^^)/ 試飲、飲み比べにも少しずつ登場しますので、仙介、琥泉、ぜひお楽しみください(^^♪

酒蔵情報

会社名 泉酒造株式会社(いずみしゅぞうかぶしきがいしゃ)
創立 1750年
代表取締役 西野信也
所在地 兵庫県神戸市東灘区御影塚町1-9-6
TEL 078-821-5353
FAX 078-851-3214
HP https://izumisyuzou.co.jp/

おまけ1
蔵見学のあとは元町にある神戸中華街へ。よく見ると門の下には復興ではなく「復光」の文字が!

中華街

おまけ2
この日の前日は、仲良くして頂いている大阪の太田屋さんへ!角打ちを楽しませて頂きました(^^♪

寝屋川 太田屋

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泉酒造