【鹿児島県】 蔵の師魂:小正醸造さん
小正醸造さんは、鹿児島県の焼酎の蔵元さんです。
「蔵の師魂」の他にも、「小鶴」 シリーズ や「○猿」 シリーズを製造されています。
芋焼酎は8月お盆過ぎから12月まで造りを行うため、今は造りの最盛期です(^▽^)
①【芋農場の見学】
生産農家の東馬場さんのお話を聞きました。
東馬場さんを中心に38名の契約農家の皆様の芋で蔵の師魂はできているそうです(⌒▽⌒)
これでも1部ですが、110m × 210行の広大な農場です。
肥しの強いにおいと、虫がたくさん鳴いていているのが印象的でした\(゜□゜)/

この畑は、5月中旬に苗を植えたので、10月の中頃(約150日後)に収穫し焼酎にするそうです(^∇^)

黄金千貫(こがねせんがん)という品種の芋
今年はパープルスイートロード(紫芋)も好調だそうです(⌒▽⌒)

この品種は収穫後、長く置いておけず、翌日までには焼酎造りに使うそうで、反対にいうと、造りをしている期間、毎日安定的に収穫しないといけないのが大変ですねヽ(‘0’)ツ
②【日置蒸留蔵の見学】
社員様に造りのご説明頂きましたので、記録の意味で書き残したいと思います!(長文になりますm(_ _ )m)
蔵元に到着

農家の方から受け入れた芋を、製造工程に投入していきます。


毎日50トン(一升瓶25度換算で2.5万本分)もの芋を使うそうです(ノ゚ο゚)ノ

芋焼酎ですが、麹は米麹を使うのが一般的とのこと。
日本酒と同様に米麹(米に麹菌を付着)を作ります(ノ´▽`)ノ

左から白麹、黒麹、黄麹。長くなるため、違いはまた後日Σ(゚д゚;)

芋麹は米麹より焼酎の香味(芋の香り)が少ないそうです。(芋のほうがでんぷんがすくないため)
ALL芋のほうが香りが少ないなんて複雑ですね(゜д゜;)

発酵は二段階で行います。
まずは酵母を増やす一次発酵(5日間)です

うまく撮れていないのですが、奥に一次仕込み(米麹と酵母)のタンクがあります

いよいよ芋の加工です(^▽^)

良い芋、悪い芋、一つずつ見ながら、悪いところを切りながら、選定していきます。

蒸した芋(奥)はどちらかというと栗に近い触感でした

蒸芋を投入して二次発酵(10日間)させます
この工程で芋を入れれば芋焼酎に、麦なら麦焼酎、米なら米焼酎になります

米麹と芋の比率は1:5なので、一次タンクより格段にタンクが大きくなります\(゜□゜)/
※約25000ℓ ≒ 一升瓶7000本程度 (もろみ23000ℓ(米2.5トン、芋12.5トン)

発酵が終わると、いよいよ蒸留です!
日本酒はもろみを「搾り」、焼酎は「蒸留」させて造ります(☆。☆)

蒸留器の周りは、焼酎の香りがしています。
ただ、とても蒸し熱かった(^▽^;)


蒸留が終わった液体を貯蔵し、熟成させます

一定期間の熟成ののち、瓶詰して焼酎が完成ですо(ж>▽<)y ☆
③【師魂蔵の見学】
先ほどと同じ工程を、昔ながらの手法で行っているのが師魂蔵です(^∇^)

麹も麹室で造ります

焼酎の麹では黒い色が付着します。汚れではありません!

一次、二次発酵はカメ壺で行います!



蒸留は昔ながらの木樽で(^O^)
木樽を触ると、人肌より少し暖かく、グツグツしているのがわかります!

沸騰させて水で冷やした液体(焼酎)が出てきます!

完成です!!


新商品の3種類を試飲させて頂きましたヘ(゚∀゚*)ノ

④おまけ
師魂蔵の前の石碑
来年酒屋になって、こんな風に言えるようになれたらいいなと思いました!!

長文お読み頂き、ありがとうございました(*^ー^)ノ
※事前に予約をすれば一般の方も見学できるそうです
小正醸造さんのホームページはこちら
若松屋酒店で取り扱いしています