06. 血栓を溶かす本格焼酎

今や大変なストレス社会。ストレスがさまざまな病気の引き金になることはよく知られています。そのひとつに脳血栓や心筋梗塞、虚血性心疾患などの日本人に多い血栓性の病気があります。

ちなみに、ストレスが大きな要因となっておこる心筋梗塞の発作は朝2時から4時に起こり、朝10時に亡くなることが多く、とりわけ恐いのが月曜日の朝だそうです。月曜日からの仕事を考えれば何となく気が重く憂欝になり、日曜日の夜のストレスはピークに達する。何となく分かるような気がします。

日曜日の夜にいかにストレスを発散させ、気分爽快に月曜日の朝を迎えるかは大問題ということになります。ストレス発散となれば酒にかなうものはありません。日曜日の夜、家族団欒の中でゆったりとたしなむ晩酌は、一週間の憂さと疲れを吹き飛ばし、ナイトキャップとなって安らぎのうちに眠りにつくことができます。翌朝のさわやかな目覚め間違いなしです。

では酒は酒でも、どの酒がいいのでしょうか。ストレスを発散し、かつ出来かかった血栓を溶かしてくれる酒があれば鬼に金棒です。私達の血管はウロキナーゼという血栓を溶かす酵素を出して、血栓ができるのを防いでくれています。このウロキナーゼの量が少なければ血栓ができ、それが頭であれば脳梗塞や痴呆症、心臓なら狭心症や心筋梗塞ということになります。

倉敷芸術科学大学の須見洋行教授は専門の血栓症の研究に関連して、飲酒がこの血栓溶解酵素の分泌にどのような影響を与えるかを調べました。その結果は驚くべきものでした。栄養成分を多く含んでいるはずの清酒やワインビールといった醸造酒がおよそ1.5倍に酵素活性が高まるのに村し、本格焼酎は2.4倍もの高い活性を示したのです。そしてこの血栓溶解酵素活性が高まる性質は蒸留酒の中では本格焼酎だけに特徴的なものでした。ワインなどに含まれるポリフェノールには血栓を作りにくくする効果はありますが、血栓を溶かすことはできません。これに村し本格焼酎は血栓を溶かす効果があり、血栓症の予防に役立つことが明らかになったのです。

ストレス解消とともに、できかかった血栓を溶かし、血管の細胞がよみがえり、血栓ができにくい体質に変えることがでさるとなれば、本格焼酎はまさにストレス社会にぴったりの酒ということがでできそうです。日曜日の夜には本格焼酎で健康に乾杯!